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2013年10月3~7日 苗場山 谷川岳

上越への山旅④ 谷川岳
6日 越後湯沢=水上=バス=谷川ロープウェー駅~西黒尾根~トマの耳~オキの耳~肩の小屋~
   天神平ロープウェー駅=ロープウェー=谷川ロープウェー駅=バス=水上温泉 松乃井泊

歩行距離8km 行動時間7時間 標高差+1407m -861m

本日も美味しいおにぎりを作ってもらって、お世話になった越後湯沢のロッジ・スエヒロさんを後にしました。今日は谷川岳に登ります。

谷川岳と言えば遭難者が多い山」として有名です。調べてみたらこんなことが書いてありました。

谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化も激しく、遭難者の数は群を抜いて多い。

1931年(昭和6年)から統計が開始された谷川岳遭難事故記録によると、
2005年(平成17年)までに781名の死者が出ている。
この飛び抜けた数は日本のみならず、
世界のワースト記録としてギネス認定されている(8000メートル峰14座の死者の合計は637名)。
1960年(昭和35年)には、岩壁での遭難事故で宙吊りになった遺体に救助隊が近づけず、
災害派遣された陸上自衛隊の狙撃部隊が一斉射撃してザイルを切断、
遺体を収容したこともあった(谷川岳宙吊り遺体収容)。

また、一ノ倉沢で1943年(昭和18年)9月8日に、2人の登山者が絶壁の岩場で遭難死。
しかし遭難場所がわからず行方不明として処理され、遺体はそのまま岩場に放置された。
30年後の1973年(昭和48年)5月13日に、偶然この場所にたどり着いた登山者が白骨化した遺体を発見。
ポケットに残されていた10銭硬貨や過去の記録から、1943年の遭難者と判明した。
5月25日に山岳クラブと地元警察により、30年ぶりに下山して親族の元に帰った。

谷川岳の気象の厳しさから標高1,500m付近が森林限界となり、その上では笹原が広がり視界が開ける。
そのなかで(特に稜線近くでは)、比較的低い標高でも高山植物が観察でき、
首都圏から近いこともあって多くの登山者が訪れている。
中には気軽に訪れる者も少なくなく、急激な気象の変化による遭難が後を絶たない。

こうしたところから、谷川岳は「魔の山」「人喰い山」「死の山」とも呼ばれる。
遭難の防止のために群馬県谷川岳遭難防止条例が制定されている。

オ~怖そうな山。
だけど、現在ではロープウェーが1319mの天神平まで通じていて、さらに天神峠までリフトもありますので、案外気楽に登山できるそうです。ちなみに双耳峰の谷川岳のトマノ耳は1963m・オキノ耳は1977m。

最初はそのお気軽なロープウェーを使って登ろうと思っていましたが、それでは面白くないし・・・ 考えているうちにいつしか日本三大急登である西黒尾根を登りたいと思うようになっていました。ちなみに三大急登とは北アルプスのブナ立尾根・南アルプス甲斐駒ケ岳の黒戸尾根・谷川岳の西黒尾根 と言われています。

さあ~ ベースプラザを元気に出発!
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ここが西黒尾根の入り口。
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とにかくゆっくり歩きでがんばるぞ~! というか、最初から急登でゆっくりしか歩けませんが。
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木のベンチで一休み。
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最初は樹林帯で展望もなく、ひたすらひたすらの我慢の歩きです。樹林が切れると鎖場が現れます。
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しかしであります、これは最初の一歩でした。その後も延々と岩場の急登りが続きます。
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あがるにつれて、周りはガスに包まれてきました。下界はあんなに晴れていたのに・・・ これが谷川岳の厳しさの一つなんでしょうね。
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これまた結構な崖。
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崖は続くよどこまでも。この西黒尾根は上部はほとんど岩尾根。
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ガスがかかっていますが、左手には天神尾根が伸びており、天神平のロープウェー駅も見えています。
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男性方が降りてきている場所ですが、蛇紋岩でとっても滑りやすい。足をかけてもツルッと滑ります。この岩は要注意。
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その後も蛇紋岩が出る度にヒヤヒヤ。
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ちなみに蛇紋岩の山は、礼文島・夕張岳・ アポイ岳・ 早池峰山・至仏山 ・谷川岳 ・ 白馬岳・雪倉岳など、いずれも花の山として有名です。九州では天山も蛇紋岩。
さて、上部はすっぽりガスに覆われています。ますトマノ耳を目指しました。ガスでなんにも見えない山頂です。
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そしてオキノ耳へも。こちらの方が標高は高いのですが、なぜか地味。笑
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下山は天神尾根へ。天神平からロープウェーを使いますが、このロープウェー駅までもかなりの崖を下らないといけません。時間も2~3時間はかかります。それにロープウェーの運行時間は5時まで。それに間に合うようにしないと、歩いて下るしかありません。子ども連れの方もいて、間に合うのかなあ・・・ と心配になりました。
私たちは4時ちょっと過ぎには到着しましたので、楽勝。ロープウェーから見る西黒尾根です。
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時間的には余裕がありましたが、 接続しているバスは5時まで。つまり5時のロープウェーに乗って下山しても、バスはありません。土合まで歩いて列車利用もありますが、本数が少ない。
ちなみに水上は9時まではタクシーは一台しかいませんので、ほとんど利用不可。昼間は少しは台数が増えるようですけど。

西黒尾根を登ってみましたが、正直に言うとこの尾根が三大急登かどうかはちょっと疑問です。確かに急登ではあるし、岩場も続くし、小屋とかもないし、天候も変わりやすいですけど・・・ どうかなあ。

本日のルート
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グラフ
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さて、本日の宿は水上温泉の松乃井さん。ここも全員個室をとってもらいました。行ってみてびっくり。とても大きくて、立派な宿。建物の端から端まで歩くと400m、泊まれる人数1200人。群馬県で一番大きな宿なんだそうです。そしてお料理も素晴らしい!ご馳走で美味しかったよ~
なに~ 高かったでしょうって。いや~登山者はケチですから、しれていますよ~
というわけで、今回の山もめでたく予定通りに完登。明日は東京に移動しておまけのお楽しみが待っています。快適なお部屋でおやすみなさい。

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by yamanosoyokaze | 2013-10-14 19:32 | 上越の山