2015年9月19~20日 脊梁山地 テント泊縦走&一夜畑
渋い道は危ない所あり~②
二日目 川口林道幕営地~山犬切峠~北山犬切~中福根山~上福根山~茶臼山~林道~倒壊作業小屋~崩壊登山道~舗装林道~椎原泊
歩行距離11.5km 行動時間8時間 +516.7m -1456.4m
夜中、鹿の鳴き声やテント周辺を歩き回る音を聞きながら眠りました。天場は広くなった林道の一部で、快適でした。
もう車が通ることはないだろうと思われる林道は、自然に還ろうとしているようです。
懐かしの山犬切峠は、あまり変わった様子はありませんでした。ここから上福根山までは以前歩いたことがあるので、少し安心。
ここにもまたトリカブトがいっぱい。
きれいなんだけどねえ。
赤い木の実もきれいでした。
展望のいい北山犬切にもちょっと寄り道。そこからは霧島連山がよく見えます。
途中からは阿蘇山の噴煙が見えていました。ひどいことになりませんように。
アップダウンを繰り返し、上福根山に着きました。この山頂もまた地味ですね~
さあ~ ここから茶臼山~椎原までは未踏のルート。どんな感じかな~
最初はとってもきれいな道。
と思ったのはここら辺までで~ テープ目印はついているものの、倒木も多く踏み跡を見つけるのはなかなか難しくなってきました。それにルートは思い描いていたように尾根たどるのではなく、巻いているのでさらにわかりづらい所もありで、時々捜索も入りました。
たどり着いた茶臼山はこれまた渋い山頂。
茶臼山からは細かく尾根替わりしながらいったん林道に出ます。そして植林の中を谷に向かって降りていきますが、歩きづらいところもありで、ブツブツ。それにおなかもすいてきたので、泣きをいれて谷でかるくお昼ごはん。
さらに進むと、石に埋められた倒壊作業小屋が現れました。
この先は作業道があるはず、と 今まで歩きにくかったのでこの時はほっとしました。しかし、よ~く考えてみれば、この作業小屋が岩に埋め尽くされているということは、道もそれなりにと思い描かなければならなかったのですよねえ。
歩き出すと、作業道らしい感じ~ で、喜んでしまいました。
しかしであります。この先すぐに道は足幅に細り、右下は深い谷底まで続くガレ場となっていました。これが道?と思わないでもありませんが、目印はちゃんとついているのです。
今回ここが最大の難所でした。行くも帰るも地獄~ 写真の右側は何十メートルも落ちていて、途中に木々もなく、捕まるものもなく… 落ちたら確実に…
で、補助ロープで支点を作って、どうにかこうにか切り抜けました。危なかった~
こういう場所が何か所も現れました。登るのはいくぶんいいかもしれませんが、下るのはそうとう勇気がいります。こんな風な斜面で足元はザレザレ。植林なので捕まる木がない。ずっと下に川がありますが、写真の左下に少し見えています。
きっと整備した時はちゃんと歩ける道だったのかもしれませんが、月日とともに崩れて危ない道になってしまったのでしょう。高巻きするにもザレザレの斜面を登らなければならず、これまた大変。なので、再整備が終わるまでは安易に入らない方がいいと思いました。
倒壊作業小屋から舗装林道までは1.2kmなんだけどねえ。
舗装林道に出た時にはほんとうにほっとしました。ご無事で何より!が、本気モード。
標識のいっぱいあるところから出てきました。茶臼山椎原登山口 の標識があります。
もう行くことはないかもねえ。このルート。笑
本日のルート
グラフ
by yamanosoyokaze
| 2015-09-23 22:30
| 熊本県の山