人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳

大崩山系への山旅① 地蔵岳 迂闊に入ってはいけない山

さて~ 近頃恒例のゴールデンウィークの同じメンバーでの山旅がやってまいりました。

2012年 夏木山 七年山~桑原山           テント泊
2011年 可愛岳 木山内岳~桑原山          バンガロー泊 
2010年 揺木岳~越敷岳 杉ヶ越~傾山~払鳥屋 民宿泊
2009年 国見岳~高岳~三方山~天主山      テント泊縦走

それぞれにハードで思い出深い山行の数々。そして今回も予期せずして上記に勝るとも劣らない山行になってしまいました。

まあまあ、その顛末はボチボチ書いていきますが、だいたい事の起こりはこの初日にあったのです。そして残りの二日間はこの疲れを引きずって過ごすことになったのです。

5月3日 地蔵岳
地蔵岳南側登山口~地蔵岳~北側登山口
歩行距離6.7km 行動時間4時間20分 標高差+-661m


地蔵岳・・・? 知らんねえ。が最初の気持ち。もちろん地蔵岳はあちこちにあり、九州百名山に選ばれている地蔵岳は登ったことがありますが、大崩山系の地蔵岳の存在は全然知りませんでした。明日、ダキ山の縦走を予定しているし、長崎から鹿川までは5~6時間の移動になるので、前座として軽く登っておこうということになっていました。それで山馬鹿さんが推薦したのが、地蔵岳でした。

地図を見ると、なるほど! 鹿川から近いし、登山時間も短いようです。まあちょっと頑張ればなんとかなるでしょう。と、気楽に考えていました。

さて~、長崎を5時に出て、青雲橋でよっちゃんと待ち合わせして、鹿川キャンプ場に入りました。荷物を降ろして、登山の用意をして地蔵岳に向けて出発。山馬鹿さんが調べた登山口は、宇土内谷の大崩登山口すぐそばのはずだったのですが、それよりずっと手前に下記のような立派な看板がありました。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14251210.jpg

山馬鹿さんは登山口があまりにも違っているので、ちょっと戸惑っているようでしたが、そこはいつものこのメンバーですから、いけるっちゃ。こんな立派な看板はあるもん。ということで、ここから出発することになりました。
しかしであります。この登山道は開拓してまだ日数が経ってないようで、足元不安定&急斜面。最初からおっかなびっくりの木の根をつかむ登りとなりました。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_1429338.jpg

延々と不安定な登りが続きます。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14314615.jpg

あれが地蔵様に見えるから地蔵岳やろうかあ?
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14323384.jpg

と、ちょっと開けると景色を見たりしますが、登山道の角度はこんな感じ。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14344724.jpg

お~ 気持ちのいい岩の上に出てきましたよ~ でも下はストンと切れています。束の間の爽快感に包まれるメンバーでありました。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_1437791.jpg

さっき見た岩も地蔵様のようだったけど、こちらの岩はもっとすごいかな。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14381441.jpg

それからも難所は続く。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14384489.jpg

気を抜いてはいけません。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14391441.jpg

そして、思いがけず地蔵岳南峰と書かれた標識のところにたどり着きました。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14402084.jpg

しかし、ここから先は道が判然としなくなってきました。みんでキョロキョロして歩けそうな所を見つけて登ります。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14493844.jpg

だんだん不鮮明になってくる道に、もしかしてこの登山道は南峰までの道だったのかなあ。と、一抹の不安がよぎる面々でした。
そして、先ほどの展望のいい岩場の写真中央の岩壁に突き当たってしまいました。いよいよ道がない・・・ この岩壁を登るなんてできない。しかし、来た道を戻りたくない、何としても登らねば。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_1526844.jpg

ちょっと捜索して、道らしい跡を見つけて攀じることになりました。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14511970.jpg

ひとつクリアしてはもう一つ。の繰り返し。こんな刀剣のような岩もあったりして。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14521389.jpg

下には鹿川の集落が濃い緑の中に見えていました。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14525433.jpg

アケボノちゃんやミツバさんもあり、ちょっとほっとさせてくれます。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14535010.jpg

強烈な登りの後は、スズタケのトンネル。稜線に出ると鹿納坊主がピョッコリ見えていました。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14561117.jpg

地蔵岳山頂はこんなところ~ 標識なし。前はあったのでしょうけどね。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14584545.jpg

そして明日行くはずのダキ山が見えていました。あちらもすごい登りらしいけど・・・
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_14594453.jpg

帰りは当初予定していた北側の登山口に降りることにしました。というか登ってきた道は降りたくないの心。この下山に使った道も最初はスズタケのトンネルで、急坂だし、植林もあったりしてあまり楽しい道ではありません。が、難所は一つだけ。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_1531955.jpg

Vの字にザイルを頼りに岩壁を降ります。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_15314818.jpg

ちょっと気を使う場所でした。
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_1534774.jpg

どうにかこうにか生きて林道に到着。よかったよ~
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_15324825.jpg


この周回コース、特に登りに使った南側のコースは、初心者は入ってはいけないと思いました。初心者でなくても、滑落・転落・踏み抜き・道迷いもあると思います。このルートを作った方もそうとう通って開かれたんだろうねえ、と話した面々でした。
地図を見るとわかりますが、岩壁に囲まれた山で、岩壁の弱点をついて登山道が付けられていますが、地形図だけでは読み取ることが難しいと思いました。

さて、キャンプ場に着き、テントを張り、五右衛門風呂に入り、馬肉ステーキで乾杯。話すのはもちろん今日の登山道の厳しさでした。
酔い酔いの夜は、何をしたかを思いだせない方もでたりして~ でも今日の疲れで瞬く間に目は閉じ・・・ おやすみなさい。

本日のルート
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_15415856.jpg

グラフ
2013年5月3~5日 大崩山山系 地蔵岳_c0179351_15421659.jpg





にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
by yamanosoyokaze | 2013-05-06 15:47 | 宮崎県の山