2013年4月10日 川棚~早岐

自然の道が残っている
川棚~白岳狼煙場入口~白岳~宮村峠~四朗丸橋~小森橋~早岐
歩行距離14.5km 行動時間6:25 標高差+726m -665m

久しぶりの街道歩きです。平戸街道62kmを何度かに分けて歩き通すつもりで、今回が2回目。前回は彼杵~川棚を歩きました。今回は川棚~早岐を歩きます。

川棚に車を停め、最初にむかったのは常在寺。ここには水琴がありました。竹筒に耳を当ていると、金属のようなカンカンとした音が聞こえます。風流~
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そして、キリシタン墓碑もありました。1657年の郡崩れでキリシタンのお墓はことごとく破壊されたそうですが、1622年に没した富永二介の奥さんのこのお墓はなぜか無事だったそうです。
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さて、前回の街道歩きの終点の場所である川棚の庄屋跡にやってきました。ここは現在保育所になっているようですが、伊能忠敬もここに泊まっています。その前には案内板があり、平戸街道の絵図もあります。
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最初は台地に向かって登っていきますが、なかなかの急坂。この場所は 走り落て という所。走り落て とは、戦国時代、急な坂を馬の乗って駆け降りた松浦の殿さまが落馬したという話に基づいているようです。殿はこけても名が残る。笑
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また 走り落ち ともいわれていて、松浦党の御厨氏の内紛がおこった時、三兄弟の父か祖父が逃れてきたという話に由来しているそうです。三兄弟のお墓もありあます。
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ここからしばらくは気持ちのいい道が続きました。
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宮村峠へと向かうこの道は、ピクニックでもしているような気分になる気持ちのいい道です。
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ハマダイコンの花も咲き乱れ、昨年歩いた長崎街道でこの花の中を歩いたことを思い出しました。この花を見る度にきっとあの場面が脳裏を横切ることでしょう。
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長崎街道もそうでしたが、長崎県内は街道松の植樹が進んでいます。
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以前の姿を取り戻そうとしているようです。でも、管理は難しいようで何本も倒れていました。それで、ちょっとだけ補修。こんどは紐を持ってこようねと。
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松の根を掘り出した跡が点々とあります。この辺りは素晴らしい松並木だったようですが、なぜなくなったのか・・・ 明治34年測量の2万5千分の一地形図には、松が街道沿いに植えられていたことを示す・・・・・・・がはっきりと記されています。左右一対の街道松が何キロも続くさまはさぞ壮観だったことでしょう。
なくなったわけは、
①明治初期の学校教育の義務化で校舎用の建築用材として切り出された。
②松くい虫にやられた。
③第二次世界大戦の時に、松根油採取のためにことごとく伐採された。
だそうです。
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さて、街道からは少し離れていますが、白岳に狼煙場跡があるということで立ち寄ってみることにしました。
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今は木々が茂り展望は少しあるばかりですが、狼煙場の窪地は残っていました。標識の後ろがそうです。
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元にもどり、街道を歩くと、虚空蔵山のとんがりが魅力的に見えていました。
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ここは 一杯水駕籠立場。殿さまもここで柄杓一杯の水を飲んだと言われている場所です。水の出る所から稜線までの標高差はわずか57m。それでも、一年中水が切れることはないそうです。
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一里塚が復元してありました。両側に一対あります。宮と川棚の村境だそうです。
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宮村峠は平戸街道の最高所。258m。
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ここからしばらくは松の窪地跡と耳石(幅をはかった石?)があり、貴重な場所だそうですが、いまいちわからないなあ。
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パーッと前方が開けてきました。
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お~ ハウステンボスじゃございませんか。ガーデニングの大会が開かれているはず。行きたいなあ。
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周囲の木々はブロッコリーになっていて、若葉が美しい。おっと!もちろん歩いている人もね。
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舳ノ峯(へのみね)峠には番所があり、通行手形が必要だったそうです。へ~ そうなんだあ。と思いつつ歩いていましたが、その通行手形が! なんですよねえ。
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この木はハナミズキでちょっと見には紅葉に見えます。
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この花の咲いていたお屋敷のご主人が、「そちらは通り抜けできませんよ」と教えてくださいました。街道ではあるのですが、現在は途中で立ち入り禁止になっているとか。その後主人は私たちが街道歩きをしているとわかったので、「見ていきませんか?」と庭に案内してくださいました。するとそこには、以前舳ノ峯番所にあったという堺石がありました。驚き。「従是西平戸領」「従是西平戸藩支配所」と書かれています。明治の初め願い出て払いうけたものだそうです。「従是南大村領」の堺石は行方不明だそうです。
また写真左下の平たい石は お手付き石 で、往来手形を照合する際に台とした石。
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ご親切なご主人はさらにいろいろなものを見せてくださいました。
火縄銃の火薬を詰める棒やさすまたや槍やいろいろな文章。どれも貴重なものばかりでした。さすが旧家というようなもの。そして一番驚いたのは、通行手形!本物! 小さいものが庶民のもので、大きい方が位のある人のものだそうです。本物をみることができたなんて、なんとラッキー!
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ご主人やご家族のご親切に感謝しつつ、また歩きはじめました。すでに早岐の広田に入りました。そこには 矢通し石 がありました。天正年間に、平戸松浦氏の支配する広田城が大村連合軍(有馬・有田・波多氏)に包囲された際に、城から放った矢が数百メートル離れたこの場所まで飛んできた と言うのですが、それはなんでも飛びすぎ。オリンピック選手もびっくりです。笑
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早岐の駅が近くなってきました。素敵な出会いがあったり、物産館で買い物をしたり、最後はなんの旅だったか分からなくなりましたが、とても楽しい道でした。
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さて、今度は再来週かな。どんな旅になるのでしょう。
今回のルート
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平戸まではまだまだ
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by yamanosoyokaze | 2013-04-11 14:40 | 平戸街道